増田龍治監督の記念すべきデビュー3DCGアニメーション。
ヴォルフサーカス団の見習いクラウン(道化)のポピーは17歳。
仮面を被るオオカミの子供ケダモノと共に厳しい修行(?)に励む毎日です。負けず嫌いでちょっと意地悪なポピーと、ケモノのくせに臆病でお人よしのケダモノ、ポピーの父親かもしれない謎の男パピィ、美味しい脇役カエル、地球にやってきては何故かいつも酷い目に遭う宇宙人グレイ、そんな彼らのヘンな日常は毎日妙にスリリング!
シュールでブラックなのにカラっと大笑いできる摩訶不思議な魅力の作品です。
争いと破壊。
理想の自分をやたらと追いかけて、さらに他者との比較による競争心を持つことにより、人間は、いつも周りを巻き込んだ破壊を引き起こす。
「誰よりも自分がトップでありたい」という思考が周囲を敵に見てしまい、意味のない争いを作り出して自滅する。
そうした人間の内側にある狂気をユーモラスに表現して笑った作品。
競争社会に翻弄されて自滅していく現代人の精神でもある。
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2000年作品
★2002年度コロムビア ゴールドディスク大賞受賞
★CSキッズステーション他、地方局にて放映
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ヴォルフサーカス団の見習いクラウン。
17歳のたぶん男の子。
マジック・玉乗り・ナイフ投げ・パントマイム・・・毎日芸を磨くが、失敗してトラブルばかり。
かなりのマイペースで、自分の身を守る為にはなんでもしてしまう暴走型。
子供のように単純で、無邪気といえば無邪気。
ポピーの助手。狼の子供かもしれないし、そうでないかもしれない。
お人よしで繊細な心を持つ。フライドチキンが大好きな食いしん坊。
いつも仮面をかぶって、悲しいときは悲しい仮面を、うれしい時はうれしい仮面をかぶって感情を表す。毎日ポピーに振り回され、騒動に巻き込まれる損な役回り。
ポピーの父との噂。いつも飄々としていて、完全なるマイペース。
まわりの状況をいっさいかえりみず、わが道を進む。その不可解な行動原理で、ポピーをも混乱させる。ポピーは、自分の父親はぜったいほかにいると信じている。
気づくと近くにいる存在。
ポピー・ケダモノ・パピィの騒ぎに巻き込まれたりもするが、いたってクール。
彼(?)は今日も跳ね続ける。
パピィが乗ってやってきた謎の象。(の乗り物?)
ちゃんと意識を持っている。
ケダモノ・パピィにはなついているが、ポピーにはいたって冷たい態度をとる。